桝一客殿の手書きのお献立。令和六年十一月六日の日付と料理が縦書きで並ぶ
桝一客殿のお献立。令和6年11月6日

コース

01

長芋寄せ

藍の鉢に長芋寄せ。ひらたけを重ね、茗荷を一切れ、上にカラスミ

藍の鉢に長芋寄せ。ひらたけを重ね、茗荷を一切れ、上にカラスミを塗る。

寄せのさっぱりに、カラスミの塩気が乗る。

02

炙り鯛と蓮餅の椀

朱の椀に炙った鯛と蓮餅。青菜ときのこ、柚子の皮を渡す

朱の椀に、炙った鯛と蓮餅。青菜ときのこを添えて、柚子の皮を渡す。

出汁が優しくて美味い。

03

栗の天ぷら

食材

栗の葉に載せた栗の天ぷらがひとつ。粗い塩を横に置く

栗の葉に載せて、栗の天ぷらがひとつ。粗い塩を横に置く。

フレッシュな栗の美味しさ。甘みは全然ない。だから塩が合う。

04

鮪の柚子こしょうオイル

食材柚子

黄の器に鮪を2切れ。柚子の皮と赤い芽、下にきのこの軸

鮪に柚子こしょうのオイル。きのこの軸を敷いて、柚子の皮と赤い芽を散らす。

思ったよりかなり美味い。脂が乗っている。柚子ときのこがさっぱりさせる。

05

そば豆腐の揚げだし

緑の鉢の揚げだし。そば豆腐とヤマブシタケに、おろしと白髪ねぎ、わさび

そば豆腐とヤマブシタケの揚げだし。おろしと白髪ねぎ、わさびを一山。

きのこと餡が美味い。わさびがうますぎる。そば豆腐も味わいがある。

06

菊和え

青磁の鉢に、菊の花としめじ、菊菜の和えもの

菊の花としめじ、菊菜の和えもの。黄色い花びらを散らす。

さっぱり、そのままのお味。

07

若布あんかけの炊合せ

白い鉢のさわらに若布のあん。椎茸と針生姜を載せる

さわらに若布のあんをかけた炊合せ。椎茸と、針に打った生姜。

さわらはなかなか良い。生姜は控えめ。

08

栗ごはん

食材

白い器の栗ごはんに大きな栗。左に香の物の小皿

白い器に栗ごはん。香の物を添えて。

栗は甘みがあるけれど、新鮮さもある。ご飯と合わせると、嫌にならない甘さの調和になる。

09

フルーツのゼリーかけ

ガラスの器にシャインマスカットとメロン、梨。上に琥珀色のゼリー

ガラスの器にシャインマスカットとクイーンルージュ、メロン、梨。プルーンのゼリーをかける。

まとめ

小布施の小布施堂本店で11月6日の夜。長芋寄せから、炙り鯛と蓮餅の椀、栗の天ぷら、鮪の柚子こしょうオイル、そば豆腐とヤマブシタケの揚げだし、菊和え、さわらの炊合せ、栗ごはん、最後にフルーツのゼリーかけまで。

一番はそば豆腐の揚げだし。きのこと餡が美味くて、わさびがうますぎる。そば豆腐そのものにも味わいがある。

面白いのは栗が2回出てくること。しかも見せ方が逆になっている。天ぷらのほうは甘みが全然なくて、塩で食べる。ごはんのほうは甘みがあって、それでも米と合わさると嫌にならない。栗の甘さを引き算したものと足したものが、同じ晩に並ぶ。

きのこも通して出てくる。ひらたけ、ヤマブシタケ、しめじ、椎茸。菊の花と菊菜も入って、山と畑のものが献立の芯にある。

行くなら秋。栗ときのこと菊が重なる。次は昼膳で、同じ厨房が地野菜をどう出すかを見てみたい。