9月25日、ニセコの坐忘林で夕食を。森の中の旅館で、料理長・瀬野嘉寛の「北懐石」。秋刀魚に始まって、かぼちゃで終わる十皿。
コース
秋刀魚
灰釉の長皿。詰め物をした青い唐辛子に、焼いた秋刀魚を重ねる。褐色のペーストと刻んだ薬味、菊の花びら。
紫人参
黒い角皿に、皮ごと黒く焼いた紫人参。横に素揚げした小さな人参と葉、赤いピューレ、黒い粉。
澄まし仕立て
黒い椀。澄んだ出汁に、きのこが数種と薄切りの具、緑の一片。
鮮魚
黒い長皿。頭付きの海老、鮪のとろ、皮目を炙った白身、イカ。大根の薄切りと大葉、ハーブ。
小さな蒸し物
白い小さな器。出汁の中に白い蒸し物、上にわさび。
焼ききのこ おろし 卵黄のソース
緑釉の皿に、焼いた大きなきのこ。上におろしと黒い薬味、横に黄色いソース。
きんき
黒い鉢。皮目を残したきんきに、揚げたヒレを立てて、黄色いソース。刻んだきのこと緑の野菜。
牛フィレ肉
炭の香炉の上の竹の簀に、厚切りの牛フィレ。切ると中は赤い。
蛸の炊き込み御飯 佃煮 味噌汁
蛸の炊き込み御飯。佃煮の小皿と味噌汁。
ぶどう かぼちゃ
黒い皿にぶどうのタルト。緑と赤の葡萄に、ハーブのチュイル。黒い鉢にかぼちゃのスープ。
まとめ
坐忘林の夕食は、北海道の秋をそのまま並べた献立だった。秋刀魚、紫人参、きんき、蛸の御飯、かぼちゃ。皿の主役は魚と野菜で、牛のフィレが一皿だけ挟まる。
器はほとんど黒で、皿の上の色は素材のものだけ。紫人参の黒、きんきの赤、かぼちゃの黄色が、そのまま季節の色になっている。
9月の終わりで、秋刀魚ときんきが同じ献立に並ぶ時期だった。次は冬、雪の中でこの献立がどう変わるか見てみたい。