2025.11.13 と刷られた一枚もののお品書き。ラディッシュの葉から古代米まで、日本語と英語で並ぶ
一枚もののお品書き。日付が書いてある

コース

01

ラディッシュの葉 大根 / 酸凝固チーズ 新生姜 菊芋 / パンデピス 落花生

食材ラディッシュ大根生姜菊芋落花生

産地ラディッシュ京都 大原・大根京都 大原・生姜京都 大原・菊芋京都 大原・落花生京都 大原

丸い陶板に小皿が三つ。茶色いパンデピス、揚げた菊芋のチップ、スプーンにのった緑のアイス

陶板にピーナッツバターを挟んだパンデピス、揚げた菊芋のチップ、スプーンにのったラディッシュの葉のアイスと、透きとおった大根。

アイスがうまい。ラディッシュの葉の苦味がそのまま冷たくなって、砂糖ではない自然な甘味が残る。大根がその甘味を薄める。菊芋のチップのほうは酸で固めたチーズと新生姜を受け止めて、香ばしさと酸と辛みが混ざり合う。

漆の盆にのった生の新生姜、菊芋、殻付きの落花生、赤いラディッシュ
先に見せられた新生姜と菊芋、殻付きの落花生、ラディッシュ
02

ズッキーニ 玉ねぎ 芹 柚子

食材ズッキーニ玉ねぎ芹柚子

産地ズッキーニ京都 大原・玉ねぎ京都 大原・芹京都 大原・柚子京都 大原

灰色の皿に、黄色い縁の薄切りズッキーニが重ねてある。下に緑のピューレ

ピクルスとピューレの二つにしたズッキーニ、玉ねぎ、芹、柚子。

今日採れたもので、すっきりしている。それでいて旨みがある。

03

クレソン 鹿ハート

食材クレソン鹿

産地クレソン京都 大原

縞の皿に、濃い赤紫の鹿のハートの薄切りが三枚。下に焼いたクレソン

鹿のハートを三枚、焼いたクレソン、コンフィオイル。

鉄の匂いのある鹿のハートに、クレソンの辛みと苦みが合わさる。

野菜はフレッシュのまま火にかけて、コンフィオイルもかける。

04

黄金かぶ かつお菜 落花生

食材黄金かぶかつお菜落花生

産地黄金かぶ京都 大原・かつお菜京都 大原・落花生京都 大原

浅い皿のクリーム色のピュレに、焼いた落花生の粒が並ぶ

黄金かぶのクリーム色のピュレ、薪火で焼いた落花生の粒。

薪火の落花生がうまい。おおまさりで、粒が大きい。黄金かぶのピュレは甘みが際立って、その香ばしさを受け止める。

白い皿に、根の形のまま黄金かぶ、殻付きの落花生、ちぢれた葉のかつお菜
先に見せられた黄金かぶとかつお菜、殻付きの落花生
05

こしひかり しいたけ ラディッシュ 春菊

食材こしひかりしいたけラディッシュ菊菜

産地こしひかり京都 大原・しいたけ京都 大原・ラディッシュ京都 大原・菊菜京都 大原

リゾット状のこしひかりに、しいたけと揚げた春菊の葉がのる

リゾットにしたこしひかり、薪火のしいたけ、揚げた春菊。

揚げた春菊の苦みが、椎茸の出た米の濃さを引き締める。

漆の盆に置かれた、茎ごと切った生の春菊の束
先に見せられた春菊。茎ごと束のまま
06

鱒 赤小松菜 すだち

食材虹鱒赤小松菜酢橘

産地赤小松菜京都 大原

パイで巻いて焼いた鱒の断面。橙色の身と濃い緑の葉が層になり、横に黄色いソースと緑の皮の粒

パイ生地で巻いて焼いた鱒、赤小松菜、すだちのバターソース、緑の皮。

すだちの酸がバターソースの重さを抜いて、鱒の脂に合わさる。

07

猪 鷹峯唐辛子 金時草 カワヂシャ

食材猪鷹峯唐辛子金時草カワヂシャ

産地鷹峯唐辛子京都 鷹峯・金時草京都 大原・カワヂシャ京都 大原

白いソースの上に薄切りの猪肉。横に緑の葉と黒紫の葉

薄く切った猪、ソース、鷹峯唐辛子、金時草、カワヂシャ。

猪の脂の甘みに、鷹峯唐辛子の青い辛みとカワヂシャの苦みが合わさる。

漆の盆にのった生の鷹峯唐辛子、紫色の金時草、カワヂシャ
先に見せられた鷹峯唐辛子と金時草、カワヂシャ。唐辛子は丸ごと一本
08

鹿 タン 白菜 ニラ 山椒

食材鹿白菜菜花韮山椒

産地白菜京都 大原・菜花京都 大原・韮京都 大原・山椒京都 大原

中心が赤い鹿の内ももの塊と、薄切りのタン。焦げ目のついた白菜と、蕾の付いた菜の花、赤いソース

中心まで赤く残した鹿の内もも、薄く切ったタン、焦げ目の付いた白菜、蕾の付いた菜の花、ソース。

山椒の実が別の小皿で来て、鹿の脂と赤いソースの甘さを引き締める。

小皿に盛られた乾いた山椒の実
別の小皿で来た山椒の実

菜の花は、ここでは冬の前にも採れる。

09

Lactosérum チーズ

チーズ三種とジャム、スプーンにとった蜂蜜、パンデピス二切れ

フレッシュ、日本酒で洗ったもの、クミン入りのセミハード、まくわうりのジャム、大原の桜のはちみつ、パンデピス。

桜のはちみつの香りとフレッシュの酸が混ざり合う。

滋賀・東近江の Lactosérum のチーズ。

10

キャッサバ 古代米 さつまいも

食材キャッサバ古代米さつまいも

産地古代米京都 大原・さつまいも京都 大原

白いクリームの上に黄色いアイスのクネル。紫黒の古代米が横に広がる

スイートポテトのクリーム、キャッサバのアイスのクネル、古代米。

キャッサバのアイスは素直な甘みで、下のスイートポテトのクリームと古代米の粒が続く。

白い皿にのった生のキャッサバの根、紫皮のさつまいも、小鉢の古代米
先に見せられたキャッサバの根とさつまいも、小鉢の古代米
11

柿のパウンドケーキ カキドオシ 山椒のパイ

食材柿カキドオシ山椒

産地柿京都 大原・カキドオシ京都 大原・山椒京都 大原

柿のパウンドケーキ、小さな山椒のパイ、緑のクリームを挟んだ丸いクッキー

柿のパウンドケーキ、山椒のパイ、カキドオシのクリームを挟んだクッキー。

山椒のパイは後から香りが立って、柿のパウンドの甘さを引き締める。

漆の盆に山椒の実の小鉢と柿がひとつ。横の鉢に乾かしたカキドオシ
最後に見せられた山椒の実と柿、乾かしたカキドオシ

まとめ

大原の la bûche で11月の昼。ラディッシュの葉のアイスで始まって、柿のパウンドケーキで終わる11皿。うまいと書き留めたのは、そのアイスと、今日採れたというズッキーニと、薪火の落花生の三つだった。落花生の皿は、おおまさりを焼いて黄金かぶのピュレにのせただけで、それ以外に何も足していない。

11月はジビエが三皿続く。鹿のハート、猪、内ももとタンの鹿。それでも皿の名前は野菜が先に来る。クレソン 鹿ハート、猪 鷹峯唐辛子 金時草 カワヂシャ、という順でお品書きに書いてある。

生のまま見せてから焼く、という順番も変わらない。新生姜と菊芋、黄金かぶとかつお菜、茎ごとの春菊、丸ごとの鷹峯唐辛子、キャッサバの根とさつまいも。皿の前に一度ずつ出てくる。

この時期が面白いのは、夏のものと冬のものが一皿ずつ並ぶところだった。今日採れたというズッキーニがまだ出てきて、そのあとに黄金かぶと白菜が来る。菜の花は冬を越すものだと思っていたけれど、ここでは冬の前にも採れるという。

大原まで行くなら、ジビエが入って野菜がまだ両方ある11月に。次は冬のかぶと大根が出そろう頃に来てみたい。