コース

01

野草のブーケ しば栗のクレープ 七面鳥のレバーとオニグルミの味噌

木の皿に置かれた、野草を巻いたしば栗のクレープ

円錐に巻いて青い葉で縛ったしば栗のクレープ、七面鳥のレバーとオニグルミの味噌ペースト、野草10種と花。

野草は綺麗で、親近感がある。レバーの味噌ペーストの塩気が、野草の香りと一緒に来る。

02

アオリイカ 自然薯 クレソン 梅と塩麹

白い皿に、アオリイカと自然薯にクレソンとフェンネルを重ねた一皿

さっと炙ったアオリイカ、拍子木に切った自然薯、クレソンのピューレ、フェンネルと長ネギの細切り、ナスタチウムの葉、梅と塩麹。

梅はかなりまろやかで、酸は強くない。あくまで野草がメインという感じで、優しい。

03

いとこ汁 天然きのこ 能登の小豆 七面鳥のコンソメ

白い碗に張ったいとこ汁。小豆と天然きのこ、青菜が浮かぶ

しもこし、すみぞめしめじ、しゃかしめじ、むらさきしめじ、ひらたけ、はたけしめじ、ほうきたけ、あかまつみみ、こうたけ、さまつ、きくらげ、ごっさかぶり、あかやまどりだけの13種、能登の小豆のいとこ汁に七面鳥のコンソメを合わせたもの、がんもどきと自然薯。

小豆と七面鳥の出汁が、きのこの香りをまとめて受け止める。

黒い大皿に盛られた13種の天然きのこ
汁の前に見せてくれる、この夜の天然きのこ13種。紫のむらさきしめじ、黄色いあかやまどりだけ、黒いこうたけ
04

沢野ごぼうの七日炊き 白菜 味噌 白山の熊

食材沢野ごぼう白菜味噌月ノ輪熊タネツケバナ

産地沢野ごぼう七尾 沢野・月ノ輪熊白山

白菜で巻いた沢野ごぼうの七日炊きが二つ、揚げた繊維とたねつけばなを添えて

七日かけて炊いて輪切りにし、白菜で巻いた沢野ごぼう、味噌のソース、ほぐして揚げた白山の熊、たねつけばな。

繊維がほどけるほど柔らかく、味噌の塩気が芯まで入っている。

05

畑 秋の野菜ときのこ 新米とカボチャのコンフィ

皿の上に円く並べた秋の野菜と花、きのこ、新米とカボチャのコンフィ

塩だけの秋の野菜、ピクルス、新米とバター、カボチャのコンフィ、きのこ。

塩だけの野菜とピクルスの酸を、新米とカボチャの甘みが受け止める。

カウンターに置かれた、首の曲がった緑のカボチャ
「畑」の前にカウンターに置かれた、首の曲がった緑のカボチャ

12月は冬の野菜、5月は輪島の夏トマトとブラータだった。

06

クエ 大根 いしり 鶯菜

食材クエ大根いしり鶯菜味噌

産地クエ七尾 七尾の定置網

白い皿に、皮を炭火で焼いたクエと丸い大根、青菜

皮だけ炭火に当てた七尾の定置網のクエ、丸く抜いて味噌をのせた大根、山人参と鶯菜、いしりを効かせた純米酒と純米酢のソース。

身はほどけるほど柔らかく、いしりのソースで塩気と出汁が一度に来る。

07

七面鳥の炭火 砂肝と心臓 サルシッチャのいももち 氷見の山葡萄のソース

黒い皿に、炭火の七面鳥と砂肝、クレソン、揚げたいももち

炭火の七面鳥のモモ、砂肝、ふりそで、ハツ、サルシッチャを包んだいももち、氷見の山葡萄のソース、クレソン。

モモは中心が薄紅のままで、炭の香りだけが加わる。山葡萄の酸が脂を引き締める。

08

天然きのこのごはん

食材米

土の小鉢によそった天然きのこのごはん

土鍋で炊いた天然きのこのごはん。

きのこの出汁が米に回っていて、噛むほどに香りが出る。

黒い土鍋いっぱいに炊けた天然きのこのごはん
土鍋ごと運ばれてきて、目の前でよそう。米よりきのこのほうが多い
09

すいぜん 柿のソース 虎杖のジャム キウイ

白い鉢に、柿のソースをかけたすいぜんとキウイの輪切り

柿のソースをかけた天草のすいぜん、虎杖のジャム、キウイの輪切り。

すいぜんそのものは味を持たないので、柿の甘みと虎杖の酸がそのまま出る。

10

黒無花果 いちじくの葉のアイス 白胡麻のソース

食材いちじく白ごま

産地いちじく能登 押水

黒い鉢に、黒無花果といちじくの葉のアイス、メレンゲと花

ソテーとフレッシュと乾燥の押水の黒無花果、いちじくの葉のアイス、白胡麻のソース、メレンゲと花。

ソテーした無花果の甘みと、葉のアイスの青い香りが混ざり合う。

11

小菓子 フィナンシェ 秋のゼリー 野草茶の寒天 ブラウンチーズ

朴葉に並べた小菓子五品と、お茶の碗

朴葉にフィナンシェ、秋のゼリー、野草茶の寒天、ブラウンチーズ。

野草茶の寒天だけが、最後に青い香りを残す。

まとめ

七尾中島のヴィラ デラ パーチェで10月の夜。しば栗のクレープに野草を巻いたブーケから始まって、アオリイカと自然薯、いとこ汁、沢野ごぼうの七日炊き、「畑」、七尾湾のクエ、七面鳥の炭火、きのこのごはん。すいぜんと押水の黒無花果で終わる。

最初に黒い大皿が出てきて、きのこの名前が13並ぶ。しもこし、すみぞめしめじ、しゃかしめじ、あかやまどりだけ。それが汁に入り、ごはんに入り、「畑」にも混ざる。10月の能登の山で採れたものが、そのまま何皿にも出てくる。

野草のほうも最初から最後まで続いている。ブーケの10種、アオリイカのクレソン、沢野ごぼうのたねつけばな、最後は虎杖のジャムと野草茶の寒天。5月に来たときと同じで、甘いところにまで草が入る。

12月に来たときは合わせたのが全部茶だったのが、この夜はシャンパーニュから始まって、エトナ、ラディコン、新潟のいっかく、ヴァルテッリーナ、バルバレスコ、ジュラのトゥルソー。最後の一杯だけ能登の酒で、谷泉と手取川が一緒に仕込んだ一本だった。能登のものを外の酒で受け止めて、甘いところで能登に戻る。

行くならきのこが出ているうち。次はクエと大根が冬のものに替わるころに。